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【コラム】子宮頸がんの治療はどんなもの?

子宮頸がんは女性にとって身近である一方、その進行や治療法については意外と知られていないことも多いのではないでしょうか。

数あるがんの中でも、子宮頸がんは早期に発見できれば高い確率で治療が可能ながんです。

今回は、そんな子宮頸がんの治療について、進行度に応じた対応や身体への影響、治療後の生活などをわかりやすく解説します。

 

子宮頸がん治療と予防の大切さ

子宮頸がんは、原因が明確で、予防も可能ながんのひとつです。

そして、たとえ発症しても早期であれば十分に治療が可能です。

 

治療法にはさまざまな選択肢があり、患者さんのライフステージや希望に合わせて決定されます。

だからこそ、日頃から自分の身体に関心を持ち、異変を感じたら早めに婦人科を受診することが何より大切です。

治療と予防の知識を持って、健康を守っていきましょう。

子宮頸がんとはどんな病気?

子宮頸がんは、子宮の入り口にあたる「子宮頸部」に発生するがんです。

原因の多くはHPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスへの感染で、性行為を通じて感染することが知られています。

HPV感染自体は珍しくなく、多くの場合は自然に消失しますが、一部は持続感染し、時間をかけてがんに進行します。

子宮頸がんの進行度と治療の関係

子宮頸がんの治療は、がんの進行度(ステージ)によって大きく異なります。

以下では、ステージごとの治療方法を紹介します。

0期〜Ⅰ期(初期段階)

初期の子宮頸がんは、がんが子宮頸部にとどまっている段階です。

この時期に発見されれば、身体への負担が比較的少ない治療で完治が期待できます。

円錐切除術

がんの部分だけを円錐状に切り取る手術です。

子宮を残せるため、将来の妊娠が可能な場合もあります。

ただし、切除範囲が広いと早産のリスクが高まることもあるため、慎重な判断が必要です。

子宮全摘出術

がんの範囲が広い場合は、初期段階であっても子宮を全て摘出する手術が選ばれることがあります。

この段階での全摘出は、卵巣や膣の一部を残すことができる場合が多いです。

Ⅱ期〜Ⅲ期(中期〜進行期)

がんが子宮頸部を越えて広がっている場合は、より大掛かりな治療が必要になります。

広汎子宮全摘出術

子宮だけでなく、周辺の靭帯や膣の一部、リンパ節などを広く切除する手術です。

がんの取り残しを防ぐために行われます。

術後は排尿障害やリンパ浮腫などの後遺症が出ることもあり、術前・術後のケアが欠かせません。

放射線療法

がん細胞を高エネルギーのX線などで破壊する治療です。

外部照射と、膣内に器具を挿入して行う「腔内照射」があります。

手術と併用されることもあります。

化学療法

いわゆる抗がん剤と呼ばれる薬を使ってがん細胞を攻撃します。

単独で行われることもありますが、放射線療法と同時に行う「化学放射線療法」が一般的です。

副作用として吐き気、脱毛、免疫低下などが起こる可能性があります。

Ⅳ期(末期)

がんが膀胱、直腸、肺や肝臓など広範囲に転移している状態は末期に分類されます。

緩和ケア

完治が難しい段階では、苦痛を和らげ、生活の質を保つことを目的とした緩和ケアが中心になります。

痛みの緩和、精神的なサポート、栄養管理など多方面から支援が行われます。

治療後の生活と影響

円錐切除術など子宮を温存する手術であれば、妊娠・出産が可能な場合もあります。

ただし、手術後は子宮口が弱くなり、早産や流産のリスクが高まることがあるため、妊娠を希望する場合は専門医との相談が不可欠です。

更年期症状とホルモンバランス

手術で卵巣も摘出した場合、ホルモンの分泌が止まり、人工的な更年期が訪れることがあります。

ホットフラッシュや不眠、情緒不安定などの症状が出ることもあり、ホルモン補充療法を検討することがあります。

性生活への影響

膣の一部を切除した場合や、放射線治療の影響で膣の柔軟性が低下することがあります。

痛みや違和感を感じることもありますが、医師との相談のうえ、潤滑剤やストレッチなどの工夫で改善されることもあります。

子宮頸がんの予防

治療法は日々進歩しており、ロボット支援手術や新しい抗がん剤の研究も進んでいます。

しかし、最も大切なのは「がんにならないこと」「早く見つけること」です。

現代の医学では、ワクチンや定期検診によって予防や早期発見・早期治療が可能になりました。

HPVワクチンの活用

子宮頸がんの最大の原因であるHPVは、ワクチン接種で予防が可能です。

若いうちに接種することで、生涯にわたるリスクを大幅に下げることができます。

日本でも積極的勧奨が再開され、無料接種の対象も広がっています。

定期的な検診で早期発見

20歳を過ぎたら、2年に1度は子宮頸がん検診を受けましょう。

痛みも少なく、短時間で終わる検査です。

少しの勇気が、自分の命を守ることにつながります。

これまで検診を受けたことがない方も、一度勇気を出してクリニックを受診してみてください。

クリニック情報

『徳川レディースクリニック』は、地域の女性のかかりつけ医です。

女性ならではのさまざまなお悩みに寄り添い、毎日を快適に、そして長く健康に過ごしていただけるようサポートしています。

中絶手術やピルの処方などにも対応しており、「望まない妊娠に悩んでいる」「きちんと避妊したい」「生理痛を少しでも軽くしたい」といったご相談も承っています。

気になることがあれば、どうぞお気軽に『徳川レディースクリニック』までご相談ください。

 

◆医院名

徳川レディースクリニック

◆所在地

〒592-8344

大阪府堺市西区浜寺南町3-2-1 浜寺メディカルスクエア3F

TEL :  072-266-3636

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