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【コラム】おりものが多いのは病気なの?

おりものは、女性の体を守る大切な働きをしてくれる存在です。

膣内の環境を整えたり、外からの細菌やウイルスの侵入を防いだりする役割があります。

ただし、普段より量が多くなったり、色やにおいが変化したりすると、「もしかして病気かも…」と不安になることもあるかもしれません。

実は、おりものの変化にはホルモンバランスや体調の変化、感染症など、さまざまな理由が関係しています。

この記事では、なかなか他人に相談しにくい「おりものの悩み」について、原因や注意が必要な症状をわかりやすく解説していきます。

そもそも、おりものの役割とは?

おりものとは、子宮や膣から分泌される粘液状の分泌物で、膣内を潤し、雑菌の侵入を防ぐなど、女性の健康に重要な働きを担っています。

正常なおりものは透明や乳白色で、ほとんど無臭であることが特徴です。

量は個人差があり、また、生理周期によって増減することも一般的です。

例えば、生理前や排卵期など、ホルモンの影響で一時的に増えることもありますが、これはごく自然な変化です。

おりものが増える主な原因

おりものの量は月経周期の変化や年齢、妊娠初期の影響、あるいは体調不良や病気によって増えることがあります。

ここからは、おりものが多くなる主な4つの原因について、詳しくご紹介していきます。

月経周期と排卵による変化

月経が終わった直後は、おりものの量が少なくサラッとした「透明なゼリー状」になることが多いでしょう。

排卵が近づくと、量が増え、粘り気も強くなり、「生卵の白身」のような状態になります。

とくに排卵直前は、妊娠しやすい時期にあたるため、おりものの分泌が活発になるのです。

こうした変化は体が正常に機能している証でもあるため、過剰に心配する必要はありません。

ただし、いつもと違うにおいや色、かゆみなどの違和感がある場合は、婦人科を受診するのが安心です。

年齢に伴うホルモン変化

おりものの量や状態は、年齢によっても変化します。

10代前半では、初潮を迎える頃からおりものが少しずつ分泌されるようになります。

20代になると女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が活発になるため、おりものの量が増え、粘り気やにおいも感じやすくなります。

30代は妊娠や出産を経験する人も増え、卵巣機能の成熟とともにおりものの分泌がピークに。

逆に40代以降は、更年期に近づくにつれて女性ホルモンが減少し、おりものの量も徐々に減っていきます。

妊娠初期のサイン

「妊娠初期症状のひとつ」として、おりものの増加があげられることをご存じでしょうか。

妊娠すると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が活発になり、子宮内を守る環境が整えられます。

このとき、膣内の自浄作用も高まり、雑菌の侵入を防ぐためにおりものの量が増えることがあります。

ただし、妊娠初期のおりものの変化は個人差が大きいため、他の症状と併せて判断するのが望ましいでしょう。

不安なときは、市販の妊娠検査薬や医療機関での検査を受けてください。

細菌感染や婦人科疾患の可能性

月経周期や年齢、妊娠などの自然な変化に心当たりがない場合、「病気」が原因の可能性もあります。

たとえば、カンジダ膣炎や細菌性膣炎、クラミジア感染症などは、おりものの量やにおい、色、かゆみなどに異常が見られる代表的な疾患です。

また、膣内を清潔に保とうとシャワートイレやビデを頻繁に使いすぎると、本来あるべき善玉菌(乳酸菌など)まで洗い流してしまい、感染リスクが高まる原因にもなります。

 

受診した方がいいおりものの特徴

通常、おりものは無色や透明で、特に気になることはありません。

しかし、かゆみやデリケートゾーンの痛み、普段と違うニオイ、血液が混ざっているなど、普段と異なる状態のおりものが見られた場合は、早めに婦人科を受診することが大切です。

以下では、注意すべきおりものの異常について詳しく解説します。

かゆみや痛みがあるおりもの

おりものにかゆみや痛み、そして不快な臭いが伴う場合、細菌感染が原因である可能性が高いです。

性行為後にこうした症状が現れた場合は、性感染症の疑いも考えられます。

また、カッテージチーズのような白いカスが膣から出る場合は、カンジダ膣炎の可能性があります。

この場合、かゆみや痛みを伴うことが多く、放置しておくと症状が悪化することも考えられます。

「いつもと違う」と感じたら、恥ずかしがらずに婦人科を受診し、医師に相談するようにしましょう。

おりものに血液が混ざっている

おりものが赤やピンク色をしている場合、不正出血を示している可能性があります。

これは子宮内部で出血が起こっているサインで、時間が経つと血液が茶色く変化し、おりものに混ざることがあります。

 

このような出血が続く場合、子宮頸がんなどの重大な疾患のサインである可能性も考えられます。

早期に発見するためにも、放置せずに婦人科を受診し、適切な検査を受けることが重要です。

サラサラとした大量のおりもの

水っぽくサラサラした透明なおりものが大量に出てくる場合、クラミジア性感染症の可能性が考えられます。

この状態を放置しておくと、将来的に不妊症に繋がることもあるため、早めに対応が必要です。

クラミジア感染症は発熱などを伴うこともあるため、少しでも心当たりがある場合は速やかに婦人科を受診し、適切な治療を受けましょう。

膿を伴う緑色のおりもの

おりものが緑や黄緑色に変わり、膿のような状態になっている場合、淋病などの細菌感染が原因である可能性があります。

この場合も、クラミジアと同じように、放置すると子宮内部に炎症を引き起こし、不妊症の原因となることがあります。

抗生物質での治療が可能なので、早期の治療を受けることが重要です。

婦人科での検査と治療を受けることで、将来的な問題を予防することができます。

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