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【コラム】ピルの種類、選び方

ピルは、避妊以外にもさまざまな目的で使われているお薬です。

たとえば、生理痛がひどい方や、毎月のリズムがバラバラで困っている方。

ピルを使うことで生理周期が安定したり、症状が軽くなったりするケースがあります。

旅行や大切な予定に合わせて生理をずらすために使われることもあることをご存じでしょうか。

こうした効果の秘密は、ピルに含まれる女性ホルモンにあります。

このホルモンを体に少しだけ補うことで、排卵を抑えたり、ホルモンバランスを整えたりといった働きが期待できます。

ただし、ピルにはいくつかの種類があり、それぞれに含まれるホルモンの種類や量が違います。

用途によって選び方も変わってくるので、今回はピルの種類について、もう少し詳しくご紹介していきます。

ピルの種類と選ぶポイント

ピルと一口にいっても、実はいくつかの種類に分かれていて、それぞれに特徴があります。

基本的には、女性ホルモンである「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つがバランスよく含まれていて、体のホルモンバランスを整える役割を果たしています。

このホルモンの「種類」と「含まれている量」の違いによって、ピルは以下のような5つのタイプに分類されます。

低用量ピル

最初に紹介するのは、もっとも一般的に使用されている「低用量ピル」です。

このタイプのピルは、避妊を目的とするだけでなく、月経困難症の改善やPMS(月経前症候群)の軽減にも広く使われています。

低用量ピルには、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが少量ずつ含まれています。

これらのホルモンを補うことで排卵を抑制し、子宮内膜の状態を変化させることによって、高い避妊効果が得られます。

正しく服用した場合の避妊成功率は99.7%と非常に高くなっていますが、実際には飲み忘れなどがあるため、一般的な使用における効果はおよそ92%とされています。

低用量ピルは、避妊のためだけでなく、生理痛を軽くしたい人やホルモンバランスの乱れによる不調を改善したい人にも向いています。

中用量ピル

中用量ピルは、低用量ピルよりも多くのホルモンを含んでおり、主に月経移動を目的として短期間使用されることが多い薬です。

旅行や大事なイベントと月経が重なりそうな場合に、生理日を早めたり遅らせたりするために使用されます。

避妊効果もありますが、継続的な使用には向いておらず、一時的な用途に限られます。

ホルモン量が多いため、吐き気や頭痛といった副作用が出やすい点には注意が必要です。

使用前には医師に相談し、適切なタイミングと服用期間を確認することが大切です。

ミニピル

ミニピルは、黄体ホルモン(プロゲステロン)のみを含むピルであり、エストロゲンを使用できない人に向いています。

たとえば、授乳中の人や、血栓症のリスクが高くエストロゲンを避ける必要がある人にも使用されます。

排卵を抑えるというよりも、子宮内膜の変化や子宮頸管の粘液を変えることで妊娠を防ぐしくみになっています。

低用量ピルと比べるとやや避妊効果は劣りますが、毎日きちんと同じ時間に服用することで十分な効果を期待できます。

飲み忘れや服用時間のずれに敏感な薬であるため、自己管理がしっかりできる人に向いています。

緊急避妊ピル(アフターピル)

緊急避妊ピルは、避妊に失敗した場合や避妊できなかった場合など、妊娠のリスクを下げたいときに使う緊急用のピルです。

性交後72時間以内に服用することで、排卵を遅らせる・受精卵の着床を防ぐといった作用が働き、妊娠の可能性を大幅に下げることができます。

早ければ早いほど効果が高まるため、なるべく早く医療機関を受診することが推奨されています。

あくまで非常時の手段であり、通常の避妊法として繰り返し使うものではありません。

妊娠をきちんと防ぎたい場合は、日常的な避妊方法(低用量ピルなど)を選ぶことが大切です。

目的別にピルを選ぶ

ピルは、目的に応じてさまざまな種類があります。それぞれの特徴や効果を理解して、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

以下では、よくある使用目的別に、適したピルの種類を解説します。

避妊目的の場合

避妊目的でピルを使用する場合、低用量ピル全般が効果的です。

しかし、世代によって特徴が異なるため、自分に合ったものを選びましょう。

避妊効果が高く、不正出血や性欲減退が少ないと言われているのは、第二世代の低用量ピルです。

体質や持病によって低用量ピルが服用できない場合は、ミニピルを選ぶこともできます。

月経困難症の改善

月経困難症には、第一世代の低用量ピルが特に効果的です。

経血量の減少にもつながり、ニキビや多毛といった男性ホルモンの影響を抑えることもできます。

副作用のリスクを減らしたい場合は、超低用量ピルを選択肢として考えると良いでしょう。

PMS改善

PMS(月経前症候群)に悩む方には、ヤーズが第一選択薬としておすすめです。

アメリカでは、PMDD(月経前不快気分障害)における効果が実証されており、精神的・身体的症状の両方に効果があります。

また、ヤーズフレックスは最長4ヶ月間連続して服用でき、休薬期間を気にせずに飲み続けられるため、PMSや月経困難症の症状が出る頻度を減らすことができます。

緊急避妊

避妊に失敗した場合、緊急避妊薬のアフターピルが有効です

。72時間以内(お薬によっては120時間以内)に服用することで効果が期待できます。

ただし、アフターピルは日常的に使う薬ではなく、あくまで緊急時の一時的な対策です。

日常的な避妊には、低用量ピルを選ぶことが適切です。

生理日をずらしたい

月経移動をしたい場合、中用量ピルが一般的に使用されます。

生理を早めたい場合は、生理開始から5日目までに服用を開始し、10日以上続けて服用します。

生理を遅らせたい場合は、生理予定日の約7日前から服用を始めることで、数日後に生理がきます。

生理周期を整えたい

第二世代低用量ピルは、生理周期が安定しやすいため、周期を整えたい方におすすめです。低用量ピルは、28日が1サイクルとなり、飲み続けることで生理周期が規則正しくなります。

経血量を減らしたい

第一世代低用量ピルは、経血量の減少に効果があります。

また、ヤーズフレックスも月経の回数を減らす効果があり、生理が煩わしい方には便利です。

ただし、いずれも出血がないまま服用し続けることも可能ですが、突然の出血に備える必要があります。

不正出血を避けたい

不正出血を避けたい場合、第二世代の低用量ピルが適しています。

段階的にホルモン量を増やすことで、不正出血を起こりにくくする効果があります。

長期間服用したい、生理の頻度を減らしたい

長期間服用し、生理やその関連症状の頻度を減らしたい場合、ヤーズフレックスやジェミーナが適しています。

休薬期間を気にせず、服用を続けることで、生理やPMSの回数を減らすことができます。

クリニック情報

『徳川レディースクリニック』は、地域の女性のかかりつけ医です。

女性ならではのさまざまなお悩みに寄り添い、毎日を快適に、そして長く健康に過ごしていただけるようサポートしています。

中絶手術やピルの処方などにも対応しており、「望まない妊娠に悩んでいる」「きちんと避妊したい」「生理痛を少しでも軽くしたい」といったご相談も承っています。

気になることがあれば、どうぞお気軽に『徳川レディースクリニック』までご相談ください。

 

◆医院名

徳川レディースクリニック

◆所在地

〒592-8344

大阪府堺市西区浜寺南町3-2-1 浜寺メディカルスクエア3F

TEL :  072-266-3636

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